★ウィークポイント


「よう、ツナ!昼間なのに学校は良いのかー?」
「あれ?ディーノさん??」

仕事のついでに綱吉の家に挨拶に出向いたディーノは、庭先に居たツナに声をかける。
突然の来訪に綱吉は驚いた顔をして駆け寄ってきた。

「今日は学校休みなんですよ。祝日で」
「へぇ?そうなんだ?ママンに挨拶でも、と思ったがツナにも会えて丁度良かったな」
「はは…、母さん喜びますよ。今日は部下の皆さん居ないんですね」
「あぁ。後で恭弥んとこにも行こうと思ってたから」

当然のようにそう答えるディーノに、綱吉は「はぁ…」と微妙な返事をした。
恭弥とは言うまでもなく雲雀の事だが、それでどうして1人な事への理由になるのだろう。
2人の関係を知らない綱吉は、首を傾げる思いだったが。
ディーノが平然としているので、何となく聞き返せない。

そんな綱吉の様子には気付かず、ディーノは庭に向かって行く。
ツナが庭に居たので、話がてら軒先に座ろうかと思ったのだ。

「あれ?ツナさんお客様ですかー?」
「お、先客だったか。よぉ、邪魔して悪いな。相変わらず可愛いな、ハル」
「はひー!?ディーノさん!?ま、またそんな事言って!ハル、ドキドキしちゃいますー!」
「お世辞じゃないぜー?ツナもすみに置けないな、家でデートなんて」
「ちちちち、違いますよー!!!ランボ達の相手しに来ただけですってば!!」

先に座っていたハルに挨拶すると、着いて来た綱吉に、にやり…と笑ってみせる。
慌てて否定する綱吉を微笑ましく見ていると。
背後から「やっぱりヒバリさんに会いに来たんですかー?」とハルから声がかけられた。

「ん?あぁ…恭弥んとこにも行く予定だけど、やっぱりって?」
「ヒバリさんのお師匠様だって、ハルは聞きました!だからお誕生日のお祝いに来たのかなって」
「「え?」」

きょとん…と、小首を傾げるハルに、ディーノとツナの声がハモる。

「あ、あれ?ヒバリさんのお誕生日なんですよ?今日」
「……!!!本当か?!」「ハル、何で知ってんのー?!」

またまた、2人の声がハモって。
詰め寄られたハルは驚いて心持ち後ずさる。

「前に、インタビューで聞いたんですー!!」
「そうなんだ…」

慌ててそう答えるハルに、綱吉はへぇー…と納得したように言う。
そんな横で、ディーノは今度は綱吉の肩を、が…!と掴んで。

「なぁ、ツナ。恭弥ってどこに居ると思う?」

と、真剣な顔で詰め寄った。慌てている様子に綱吉は、目を大きく開けて瞬きをする。

「へ?…あ、もしかして学校かも。前も休みの日でも居た事あったし…」
「そうか!!ありがとな!ハル!ツナ!オレ、ちょっと行ってくる」
「「え?」」

今度はハルと綱吉の声がハモる番だった。聞くやいなや、庭から走り去って行ったのだ。

「あ!…ツナ、すまん。ママンにはよろしく行っておいてくれー!!」

止める間もなく、そう言い残して。ディーノはその場を去っていった。
勢い良く出て行った彼を、ぽかーん…と見送る。

「知らなかったみたいですねぇー…ディーノさん」
「うん、オレも知らなかったもんな。雲雀さんが5/4生まれなんて」
「……はひー?5/5ですよう?」
「え?今日、4日だよ?」
「え!ホントですかー!?休みが続いたから、ハル間違えちゃいましたー!!」
「そんなの間違えんなよー!!!!」

そして2人は、ディーノが出て行った方へと視線を向けるが。伝えるには時すでに遅し。

「……1日くらい大丈夫ですよねぇ…」
「そうだね…、相手があの…」

ヒバリさんじゃなければ。と、綱吉はディーノの身を案じたが。
さすがに追って行くほどの無謀さはないため。心で思っただけであった。





(ったく…何も言わねーんだから、恭弥のやつー!!)

何度かすっ転びながら、ディーノはようやく並盛中に着いて。
心中でぶつぶつ言いつつ、応接室に向かっていた。

とりあえず、知っている一番確立の高い所だ。
ここに居なかったら、屋上。それから学校じゃなかったら、並盛の街。

次の候補地を頭で巡らせながら、応接室の前に立つと。
その用意は要らなかった事に気付く。中に、人の気配があったから。
ディーノはいつものように、ノックもせずに。ガラ…と、いきなり扉を横に開けた。

「よう、恭弥!!やっぱりここに居たな」

想像通り、ソファで読み物をしている少年に、ディーノは満面の笑みで挨拶をした。
最初に見つかって良かった。と思ったからの笑顔だが。
恭弥は鬱陶しそうに、ちら…と視線を流しただけで。何も返答はない。

無愛想な様子に、ディーノは嘆息しつつも、慣れたもので。
ずかずかと中に入って、ソファの空いてる所に座った。すなわち、恭弥の横へ。

「……あのね、勝手に入って勝手に座って。礼儀知らずだとは思わない?」
「声かけた人間を無視するのは、礼儀があんのかよ。…って、そんな事はどうでも良いんだ、今日はオレは理由があるんだからな!」

冷ややかに応対する恭弥に、負けじとディーノは顔を寄せて。
恭弥がそこから視線を動かそうとしない、持っていた冊子を取り上げた。
当然、ム…と、した顔で恭弥は睨みつける。

「何のつもり…?理由?」
「そうだよ!!理由!お前、今日が誕生日だって聞いたぜ!?何でオレに言わないんだよ!」
「――――……」

どうだ!とばかりに、詰め寄るディーノに。
恭弥は(…なるほど)と(…何言ってるんだ)と、いう二つの感想を持っていた。

最初の方は、ディーノの剣幕への納得。
そして次のは当然、日にちが違う事について。

「……誰に吹き込まれたか知らないけど。別に、あなたに言う必要もないでしょ」

恭弥はあえて、どっちにも突っ込まずに、つまらなさそうに答えた。
それは本心でもあったから、すんなりと続きも言葉になる。

「今日と明日で何か変わる事もないし、騒ぎ立てる事もないよ」
「なんでだよ!!お前が生まれた日だろ?特別な日じゃねーか!……てゆーか、オレにくらい言えよなぁ…」
「……何故?あなただけに言う必要があるの?」

そう意地の悪い笑みを浮かべる恭弥は、その理由を知ってて言っていた。
ディーノは薄く笑う恭弥を見て、憮然と目を細めた。
言わせようとしてやがんなー…と、言うのがわかったから。

「一応…、恋人…の。つもりだったんだけど」
「……そうだね、身体の関係がある事をそう言うなら、そうかもね」
「………!お前…意地が悪いな…」
「何を、今さら」

じと…と、眉を寄せて睨むディーノに、恭弥は鼻で笑って。
それから横を向いたままだった身体をディーノの方へ向けた。
手を伸ばして、ディーノの頬に触れる。
その表情はやっぱり、さっきと同じ薄い笑みが浮かんでいたが。
触れる指先が優しくて。ディーノはドキ…と、息を飲んだ。

「それで?…今日が誕生日だったとして、あなたは何かお祝いをしてくれるの?見た所、手ぶらだけど」
「えっ…あ、それは…」

改めて恭弥にそう言われて、ディーノは、は…っと気付いた。
何で自分に言ってくれなかったんだって。それだけが頭にあって、乗り込んでしまったけど。
知ったからには祝いをするのが当然だったのに。

「す…すまん。聞いてから飛んで来ちまって、用意してねーんだ…」
「ふうん…、恋人と…と宣言するわりに、手落ちだね」
「急だったんだ仕方ねーだろ…。今日だって仕事のついでに来てなかったら、知らずに終わってた所だったし」
「僕はそれでも良かったよ」
「…………寂しいこと、言うなよなぁ…」

がっくりと肩を落とすディーノに、少し言い過ぎたかな…と、恭弥は思ったが。
それを口に出すような彼でもない。「それじゃあ…」と、何となく続ける。

「現金でいいよ」
「嫌だよ!プレゼントが金なんて!」

まごう事なく本心だったが。即座に却下されて、恭弥は顔を顰める。

「……我が儘だな…」
「それはプレゼントとは言わねーの!何か欲しいもん、ねーのか?」
「物欲は特にない。欲しいものは奪うし」
「…それも間違ってるが、今はそこを曲げて何とか…」
「じゃあ、あなたの命」
「お前。真面目に答えろ!」

恭弥にしてみれば、さっきから真面目に答えているのだが。
どうやらお気に召さないらしい。めんどくさいな…と、思い初めたが。
ふと、思いついた事を言ってみる。

「…それじゃあ、あなたの弱点を教えてよ」
「弱点…?」

すぐさま却下されると思ったが。とりあえず、引っ掛ける事はできたらしい。

「そう、弱点。何かあるでしょう?弱いとこ」
「……それを知ってどーすんだよ」

当然、今後ねちねちと使わせてもらうに決まってる。
と思った事をそのまま口にすると、また文句を言われそうだから、恭弥は黙っておいた。
僅かに笑みを浮かべるに留めると、ディーノは少し考えるような素振りで、俯いている。
どうやら自分で思いつくものがあるらしい。

それはきっと、部下が居ないと駄目とか、そーゆう事ではないのだろう。
言うのを逡巡するという事は、自覚して“言いたくない何か”があるのだ。

「……言えないなら、僕が探してあげようか」
「へ?」

悩んでいる様子の彼をいつまでも待つほど、恭弥は気が長くない。
トン…と、ディーノの肩を押して、そのまま圧し掛かる。
止める間もなく、押し倒された格好になって。ディーノは目を見開いた。

「お前……、弱いとこって、こっちの話か?」
「それでも構わないけど。じゃあ…、僕の言う事に正直に答えて?」
「んん?…どういう事だ?…っ、ん」

怪訝気に聞き直そうとすると、恭弥はディーノの耳をぺろ…と舐めて。耳奥に息をかけながら舌を這わす。
ぞくぞく…と、背筋を抜ける間隔が湧いて、ディーノは身体を震わせた。

「ここ…、良いの?」
「んっ、…ぁ…、なに…」
「答えてって言ったでしょう?耳は…、感じる?」

ぴちゃ…と、濡れた音を響かせながら低い声を耳朶に吹き込んでくる。
それでようやく、恭弥の言っていた事を悟り、ディーノは眉を顰めた。

「そー…、ゆう…事かよ」
「ほら、祝う気持ちがあるなら従って」
「〜〜っ、…気持ち…いーよっ」

いまいち色気にかける言い方だったが。まずは良いだろう。
恭弥は小さくほくそ笑むと、シャツをたくし上げて、胸に舌を這わせた。
色づく突起を、尖らせた舌先で突付く。

「…っん、ぁ…」
「ここは…、いい?」
「んっ…お前、いちいち言わす…気かよ…」
「いつも言わない事を聞いておこうと思って」

んなこと言えるかよ…と内心で項垂れるが。じっと見つめる視線に、止める気はないらしい事を悟る。
ディーノは「気持ちいいよ…」と、ぼそぼそと呟いた。
すると、恭弥はく…と艶笑を見せた。その楽しそうな様子に、内心複雑な思いを抱きながらも。
ま…、良いか…と、ディーノはこの遊びに付き合う観念をする。

「ここは…?」
「……っぁ、ぅ…」

さらに確信をついてズボンの中に手を入れ、下の中心に触れると、声を詰まらせた。
乱暴に握られたそこに、快感よりも痛みを感じて眉を寄せる。

「……どうなの?」
「ぁっ…つ…、それは…痛…ぃ…、って」
「痛いのも気持ちいいんじゃないの?」
「っん、な事…あるわけ…」
「そう?」
「ァッ…ぁ…っ」

愛撫というには少々荒っぽく、ぎゅ…と握力をかけたまま上下に扱くと。
中途半端だったソレが、固く熱を持って来ていた。

「正直に…言いなよ?あなた…、多少荒っぽい方が善さそうだけど?」
「は…っ、ぁ…っ、く…そんなっ…こと…」
「…感じてるんでしょ?言いなよ」
「っん…く…、き…もち…、ぃ…っよ!!」

認めたくないのだろう、ぷい…と、顔を横に向けて吐き出すように言うが。
その声が嬌声混じりでは虚勢も何もあったものではない。
それでも一応答えたため恭弥は「じゃあ…次はここかな」と、そのまま指を後ろにやる。

「ぅっ…く、…」
「さすがに…まだちょっとキツい?…ねぇ?」

ぎち…と、締め付ける指に、恭弥が声を潜めて聞いてくる。
んな事も聞くのかよ…!と内心で思ったが、きっと言わないと先に進まないのだろう。
必死で声を抑えつつ、擦れた声で答える。

「…っそ…だな…、まだ、キッ…つ…ぃ」
「でも、ここはイイ…よね?」
「っぁ…!…うっぁ…っ」

一本差し入れた指を、く…っと曲げて刺激すると、今までより、顕著に身体が震える。
高く上がる嬌声に笑みを浮かべつつも「ねぇ?」と答えを促されて。
ディーノは、ぐ…と声を潜めた。さすがに、中での感覚を、良いとは口にしたくなかったからだ。

「…何度も言わせないで」

口篭ったディーノを見て、恭弥はムっとした声でその部分を引掻く。
刺激の強さに瞬間、ぎゅ…と目を閉じて耐え、ディーノはやけくそで答えた。

「んっ…くっ…、…ぃー…、ょっ!」
「ちゃんと聞きたい」

耳元で強制するような言葉に、ううう…と唇を噛み閉め、顔を隠してから。

「…っ、気持ち…いぃ…っ」
「じゃあ…、こっちとどっちがいい?」
「…へ?…っぁ!…ァ…ぅぁぁ…っ!!」

指を抜いた恭弥は、そのまま自身を取り出して。解すのもそこそこに、ぐ…と中に突き入れていた。
たまらず引き攣った悲鳴を上げるディーノに構わず、恭弥はぐいぐい…と腰を押し付ける。

「っぁ…、く…っぅ…、ァッ」
「指…と、これと…どっちがいい?」
「ぁっ…ぁ、…そんな…の…っ…」
「……こっちの方が…、僕の方…が…、いいんでしょ?」

何度も身体を揺らして、恭弥も息を荒げながら。
相変わらず顔を覆っていたディーノの腕を掴んで、横に退ける。
力の抜けていたそれは簡単にどけられ。上気した感じ入った顔が視界に現れた。

「……僕を見て、言って…、ごらん…」
「ぅ…、ぁ…ァッ…、きょ…っや…」
「聞きたい…。ディーノ」

そう、名前を呼ばれて。ディーノは潤んだ瞳を僅かに開ける。。
そうして、甘い喘ぎを吐きながら。ディーノは嬌声混じりに、答えた。

「……んっ…ぁ、…きょ…やの、が、…気持ちい…ぃ…っ」

濡れた蜂蜜色の瞳をしっかりと恭弥に向けて、そう喘ぐ姿はぞくぞくするほど官能的で。
恭弥は仕掛けた遊びに、満足げにぺろ…と唇を舐めて、笑みを浮かべた。

「言えたご褒美だね。…存分に、味わいなよ…。ディーノ…っ…」
「ぁ…!っぅ…ぁぁぁーっ!!ァ、ッ」

最奥まで突かれ、深くなる接合に、一層高い声を上げて。
そのまま互いを貪るように、快楽に溺れて行った。





「結局、あなたの弱点はなんだったの?」
「へ?」
「…言うのを迷ってたの、あるでしょ?プレゼントの変わりに言いなよ」
「ってお前、散々…強要しといて…」

さらに言わす気かよ…と。衣服を整えていたディーノは、口元を引き攣らせた。
しかし、手ぶらできた変わり、と言われると強くも出れない。

ディーノは視線を逸らして。ぼそぼそと呟く。

「……名前」
「え?」
「お前に…名前呼ばれて、ついでに愛の言葉とか言われたら、弱ぇ…だろうなって。そう思ったけど…」
「……………」
「どうせお前、そんな事しねーだろうし。馬鹿みたいな事だったから、言いたくなか…」
「ディーノ…」
「――――え?」
「…好きだよ、ディーノ」

言いながら憮然としていくディーノに近づいて。恭弥はおもむろに耳元で、そう囁いた。

すると。振り向いたディーノは。

かぁぁ…と、顔を赤面させて、目を見開いていた。

「聞こえた?もう一度言おうか?…ディー…」
「わっわわ!!!ちょ…待て、お前…マジで。それは…っ」
「……何?」
「そんな何回も言うなーーー!!!」

大慌てで耳を塞いで後ずさろうとして。ディーノはソファに足をひっかけて、盛大にすっ転んだ。
何をしてるんだ…と、転んだ床を見下ろすと、今だ耳を赤くして突っ伏している。効果はてきめんらしい。

「……自分では散々、こういう事言うくせに。おかしな人だね…」
「仕方、ないだろ…。お前からは、慣れてないんだから…って、ゆーか…」

初めて聞いたし。続けてから、何とか身体を起こして、視線を逸らす顔は、やはりまだ赤い。
……なるほど。行為中以外では、大人然としていて。なかなかこんな照れたような様子は見せないディーノだったが。
確かに弱みになるみたいだな。…と、その表情を、恭弥は見つめる。

(…でも、これは……)

自分にとっても、ダメージが残るな…。
表情には表れていないが、恭弥の心中も、ディーノの赤い顔と同じような気持ちになっていて。
決して、頻繁に言えるような事じゃないな…と、恭弥は溜息をついた。
それを誤魔化すように「あぁ、そうだ…」と、ディーノに言う。

「何か勘違いしてるみたいだから言っておくけど」
「ん?何だ??」
「僕の誕生日って5/5なんだ。つまり…明日だよ」
「……え?えぇぇぇぇー!?おま…!!違うって言わなかったじゃねーか!!」
「肯定もしてない」

驚いて詰め寄るディーノに、に…っと、恭弥は口端を吊り上げる。
そんな恭弥を見て、ディーノはみるみる表情を暗くしていく。

「明日…、明日ってオレ…今日の夜に帰らなきゃ行けないのに」
「だろうとは思ったよ。だから何も言わなかったんだ、祝いたいようだったしね」
「………でも」
「言ったよね、今日でも明日でも、何も変わる事なんてないって」

気落ちした様子のディーノの頬に触れ。恭弥は淡々と言い聞かせるように続けた。

「あなたが祝おうと思って、それが成されたんだから。良いんじゃない?」
「……恭弥」

それでも心の折り合いがつかないのか。ディーノは複雑な表情をしていた。
(困ったものだな)とは思ったものの、恭弥はこれ以上はどうするつもりもない。

「帰らなきゃ行けないんでしょ?…仕方ないじゃない」
「……そう、だな」

そう言って、ようやく微苦笑をして。
ディーノは恭弥をぎゅ…と抱き締めた。



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2008.05.04