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◆言わずもがなの先生本。ただのエロ本です(笑)まぁ、本誌のアレですよね。
本誌の内容のネタばれはしてないですが、一応本誌の内容含んでるので気をつけてください。
本誌読んでなくても大丈夫。ただのエロなので(笑)
始めは突発のつもりでしたが、No揃えて通販する事にしました(笑)


一応ワンクッション。本誌読んでからじゃないとイヤ!って方はスクロール禁止(笑)
















































★並盛中学にディーノが先生として潜入した。と言う事だけ踏まえていれば大丈夫なのです(笑)

<一部抜粋>


(ホントに忙しいんだからなぁ…)

内心で溜息をつくディーノは、山積みにされた数々の本を持って、よたよたと廊下を歩いていた。
次の授業はないから少しは休憩出来るかと思いきや、職員が借りた図書の片づけを言いつけられてしまったのだ。
教員としてすんなりと学校に入りこめたまでは良かったが案外仕事が忙しい。
リボーンの作戦ミスだと、ひしひしと感じている。

何しろ、色々やる事があり過ぎて綱吉の側に居られない。
もちろん授業中であろうと、戦闘開始の合図があれば駆けつけるつもりだったが、自由に行動出来ないのは歯がゆかった。
こんな事なら、毎日こっそり入りこんで屋上ででも待機してた方が良かったんじゃないだろうか。
思いつつも時すでに遅し。
教員として顔を知られてしまった今では、こっそり校内を動くのは無理だろう。
今の所は怪しまれないように仕事をこなすしかない。
ディーノが教えられた図書室への道を歩いていると、前から女子生徒の2人組が歩いてきた。

「あ、ディーノ先生だ」
「ディーノ先生、重そうだね。手伝おうか?」

容姿と年齢、ついでに従来の愛想の良さで女子生徒に懐かれまくっているディーノは、こんな風に良く話しかけられるが。
いつ戦闘に呼ばれるかわからない為、ディーノは出来るだけ接触を控えるようにしていた。

「いや、大丈夫。これくらい平気だって」
「えー…、でも何かふらふらしてるよ?」
「そうだよ、半分持ってあげる!」

丁重に断ろうとしても女子生徒は引かずに本を持とうとする。
マフィアの顔を隠して居れば、人の良さそうな明るい性格である為、教員としては侮られているようだ。

「大丈夫だって!もうすぐ授業だろ?戻った方がいいぜ」

何とかかわしつつ窘めるものの、「まだ時間あるもんー」「先生の手伝いなら平気だよねっ」と、2人して口裏を合わせていた。
困ったなぁ…と、ディーノが眉を寄せた時。
その場を凍りつかせる低い声が背後からかけられた。

「君たち…、何してるの?」

ディーノには顔は見えなかったが、声と気配だけで誰かは知れた。
あと、引きつりまくった女子生徒の顔でも察する事が出来る。
泣く子も黙る風紀委員長を恐れない生徒は並中には居ないだろう。
正確に言うと、綱吉の周り数名は除かれるが。

「ひっ…雲雀さん…っ」
「ねぇ、…行こう」

恭弥は特に責める言葉を発したわけじゃなかったが、女子生徒は完全に慄いて言い訳もせずに後ずさり、
片方が腕を引っ張るままに廊下の向こうへと走り去っていった。
助かったのは良いが、この影響力は呆れるばかりだ。
ディーノがくるりと振り返ると、不機嫌なオーラが目に見えるような恭弥が立っていた。

「お前さぁ、んな怖い顔してっから怖がられるんだぞ。一般生徒にあの態度取られるってどうなんだ」
「……別に、寄って来ないなら好都合だ」

ディーノが嘆息しつつ言っても恭弥は何とも思わないのか、表情を和らげる事もない。
何となく機嫌が悪い気がするのは思い違いじゃないんだろう。
その理由にすぐに気付いて、ディーノは小さく吐息をついた。

(案外、可愛い所あるんだよなぁ…)

多分、ディーノが女子生徒と話していたのが気に入らないのだ。
つまりは焼きもち。そんな所を見ると、ちゃんと好かれてるんだなぁ…と実感出来て。
ディーノは無意識に笑みが浮かんでしまう。

「…何、にやにやしてるの…」

気持ち悪そうに憮然として見る恭弥に、ディーノははっとして顔を引き締めた。
恭弥は目を細めて訝しげに見ていたが、ふいにディーノに近づくと抱えていた本を半分持って歩き出して行く。

「恭弥?」
「図書室はこっち。…あなたの方向に進んでたらいつまでも辿りつかない」

そう言って恭弥はディーノが向かっていた進行方向とは逆に進みだした。
ディーノは慌てて恭弥を追って行く。

「なんだ、手伝ってくれるのか?」

嬉しそうに話しかけるものの、恭弥はつん、と無表情で返してくれない。
それでも本は持ったまま案内するよう少し前を歩く恭弥に、ディーノは微笑んだ。
無愛想だけど自分には意外に優しい。
困った部分は沢山あるが、ふと見せるそんな所が好きで仕方がない。
また、にやにやしてるって言われるんだろうなぁ…と思いながらも、ディーノは頬が緩むのを抑えられなかった。