◆ありがちな時事ネタ。ヒバ誕2009。
「ごめんな恭弥ぁー…、今回プレゼントの用意が出来なかったんだ…」
5日と言う日が終わる約1時間前。
ぎりぎりで駆け込んで着たディーノは仕事帰りなのか黒のスーツ姿で。
手には大量の赤い薔薇を持ち、もう片方には大きなケーキの箱を持って恭弥の家に着ていた。
通常はそれだけでも十分なプレゼントなのだが、ディーノにとっては物足りないのだろう。
しょげた様子で机の前に座り、身体を小さくさせて恭弥に謝っている。
意外に甘いものが好きな恭弥はケーキの箱を早速開けて味見していたが、そんな様子をちらりと見ると目を細めた。
別に物欲に拘る方じゃないから、何もなくてもがっかりするような事はない。
何度も告げていると思うのだが…ディーノは誕生日の度に高価なワインや装飾類等を置いていった。
装飾品は付けないから要らない。と言ったら次からはリングになったりもしたが…
今年は仕事で忙殺されてとても用意どころではなかったらしい。
ケーキは並盛駅前の特性ケーキ。花はその2軒隣の花屋。
ぎりぎりでこれだけは来るまでに用意したのだろう、時間が時間だからおそらくは部下に取りに行かせて。
(あなたがここに来る事自体が、ずいぶんなプレゼントなんだけどね)
ディーノが日本に来る為に費やす時間は、そこらの高級品にも比べ物にならないくらい価値がある。
彼はそう思ってないが、彼の1時間を買う為に大金を積む相手はいくらでも要るだろう。
しかし恭弥はそんな事を思っているなんておくびにも出さない。
もちろん…罪悪感に駆られているディーノを、美味しく料理するためだ。
(……、何をして貰おうかな…)
ぎりぎり深夜に来た事なんて、全く咎める気にもならない。
むしろ間に合わなくて明日にでも来てたら、その罪悪感も増えるだろうに…
せっかくの機会だから…、マニアックなプレイが良いなぁ…
こっそり思っている事は心中に収めて、ホールごと机に出したケーキを行儀悪く指で舐めていると、窺うような視線を感じる。
あぁ、いけない…、妄想に飛ぶ所だった…。
早くその曇った顔を歪ませて…、いやいや…晴れさせてあげないと。
ちゃんとあなたに出来る事…あるんだよって。教えてあげる。
「そうだね…、プレゼント…楽しみだったのに、な」
「……!ご、ごめん…って…。オレ…、オレで出来る事なら、何でもするからー…」
合った視線を外してわざとらしく呟けば、予想通りの答えが返ってくる。
それに押さえきれなくなった笑みが、にぃ…と口元に浮かんだ時。
ディーノは、はっ…として顔が引き攣っていた。
しかし、もう遅い。
「言ったね?…二言は許さないからね、…言う通りにしてくれる?」
「う、ぁ…えーっとー…、その…」
「あなたがプレゼントの代わりなんだろう?」
まずい事を言ったと気づいたディーノはしどろもどろに、ごにょごにょ言っていたが。
恭弥が満面の笑みで念を押した時。「…はい」と頷くしかなかった。
* * *
「ううう、きょうやぁ…恥ずかしいって…こんな、の…」
「良いから動かない。煩いと猿ぐつわするよ」
「……………」
ローテーブルの上に仰向けで寝かされていたディーノは、助けを求めるように恭弥を見上げたが一向に聞こうとしない。
全ての服を脱がされ、しかも蛍光灯の白く明るい光の中で。
両手は机の脚に縛られ、足は閉じないように指示されて、格好を想像するだけで恥ずかしくて死にそうだ。
しかし、プレゼントの代わり…と言われると強くも出れず。ディーノは諦め気味に従っていた。
よほど猿ぐつわが嫌なのか抗議を止めたディーノに、恭弥は小さく笑う。
可愛い声を聞きたいからどのみち塞ぐような事はしないつもりだが、ディーノにはわからない。
さて…、と恭弥は仕上がった作品に視線を落とした。
白い肌が全身晒されて、とても良い仕上がりだ。羞恥の為に紅潮しているのも尚いい。
何より、縛られているから自分の思うがままに出来る、据え膳状態なのが素晴らしい。
「…やっぱり、頂くからには甘くしたいよねぇ…」
ふと、床に退けておいたケーキを目にする。我ながらなかなか良い思いつきだなと思った。
どうせなら…、ケーキにして食べてしまえば良いんだよね…。
恭弥は指で生クリームを掬うと、ディーノの腹にべたー…と塗りつける。
ぬるつく感触に、ぎょ…っとして、顔を一生懸命上げて状況を確認するととんでもない光景が目に入る。
「んなっ…何、してるんだよ!」
「あなたをケーキにしてるところ。あなたがプレゼントだからね、甘いしきっと気持ちいい…」
じたばた暴れようとする足をお尻で踏んで固定し、楽しげにぬるぬると塗っていく。
デコレーションもしたかったが、器具も無いから出来ないのが残念だ。
途中の段階で味見…とばかりにぺろりと舐めると、ヒク…と晒されていた自身が反応した。
「ふふ…、これって生クリームプレイ…かな。反応してる…」
「んっぁ…、ぁ…ばかー…!そんな事にケーキ使って…」
「いいでしょ、どちらにせよ僕が食べるんだからね」
塗っている段階で感触が堪らないのか、反応を始めていた自身がぺろぺろと舐めている間にどんどん大きくなっていた。
せっかくだからと、それにも指先でクリームを乗せれば恥ずかしいくらいに大きくなって、なかなか食べ頃だ。
「ん…良いね…、興奮する…」
「ぅー…、恭弥のへんたい…ぃ…、ぬるぬる…して気持ち悪い」
「うそつき…、こんなにシてるくせに」
「っん、ぁ!…や…だ…ぁ、クリーム…」
手がべとつくのも構わずソレを包み込むと、びくん…と腰が反応して浮く。
涙混じりで言う顔が実に扇情的で煽られる。
(…さて、そろそろ…食べようかな)
我慢も出来なくなり恭弥はおもむろにディーノ自身に口を寄せ、ぱく…と頬張った。
甘いクリームの味に口元を緩ませながら、舐め取るように口淫していく。
「ひ、ぁ…、ぁァ…、っぅ」
いつもとは違う感触のクリームに、唾液と舌が一緒になり、ディーノは高く声を上げた。
舐めとってしまったら再度クリームを足して、先走りを混ぜながら恍惚と愛しげに味わう。
目線だけを上げて窺うディーノの表情が堪らない。
快感に溺れ始めてしまえば、明るい中や格好も考えられなくなり、扇情的な顔を見せてくれる。
閉じがちだった足も今では緩く開脚されて、全身が晒されてやらしい姿だ。
(うん…、いいプレゼントになった…)
最終仕上げとばかりに限界に膨張した自身をきつく吸い上げると、ディーノは堪らず白濁を零していた。
「あっぁ…!…ん、っぁぁっ」
首を仰け反らせて喘ぎ身体を硬直させて、次第に弛緩していく。
くたり…と力を抜いたディーノは、クリームや白濁でぐちゃぐちゃになっていて。
とても良い仕上がりになっていた。
「最高のプレゼントだよ…、ディーノ…。今からたっぷり、味合わせてね…」
恭弥は実に幸せそうな顔で、ぼう…っと視線を彷徨わせるディーノの頬を優しく撫でた。
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2009.05.05
すみません…ネクストどころの量にならなかった。う、間に合ってませんけど、ご愛嬌…って事で…へへ(おい)
あまりにもマニアックなネタになった為、短くて寸止めですがこれくらいで…すみません(笑)これ以上は地下ネタっぽいので(笑)
あと時間切れですー。うごー