恭弥の登場に一番驚いたのは、ディーノだっただろう。

「き…っ…きょー…やぁっ!?…こ、ここ…これは…っ」
「久々に赤ん坊に会いに来て見たんだけど…、まさか浮気の現場に遭遇するとはね」

そのまま中に入って来た恭弥は二人の真横に立って、薄く笑みを浮かべて見下ろしていた。
鋭く冷たい気配が恭弥から発せられて、綱吉も竦んでいるかと思いきや。
未だ酒が回って居るのだろうか、何とそれに呼応するように、にぃ…と口端を上げたのだ。

「浮気なんてしてませんよ?ただ遊んでるだけですから」
「へぇ…、そうなの?」
「そうですよ。ディーノさんだって楽しんでるし…」
「へ?…っぁ…、ちょ…、ヤだっ…指抜けって…ぁっぁあっ…」

平然と受け答えをしながら、綱吉は含めていた指をぐちゅぐちゅと動かした。
ディーノにしてみれば堪ったものではなく、ビクん…と頭が仰け反りベッドに倒れ、嬌声を上げてしまう。
慄く様子も無い綱吉には恭弥も驚いたのか、僅かに瞳を上げて。
そして切れるような気配を散らし、興味深気な雰囲気に変わっていた。

「ふぅん…なんだかいつもの君じゃないね。少しワクワクする気配があるよ」
「そうですか?それなら…一緒に遊びませんか?ヒバリさんのモノだっていう、後ろは指だけで遠慮しますから」
「……中々楽しそうだね」
「なーっ!!…何考えてるんだっ、…きょぉやーぁ!?」

不穏なやりとりに発展していくのを快感に流される脳内で必死に噛み砕いて。
恭弥が了承めいた言葉を発した時に意味が繋がり、ディーノは叫びを上げてしまった。

綱吉と言えば、嬉しそうに笑みを深めている。
そして恭弥もまた、浮かぶ表情は楽しげなものに変わっていた。

「抱くのが僕なら構わないよ。一緒に遊んであげる…、この人も良い顔見せてくれそうだし」
「あは、ヒバリさん話がわかるー…、ならオレも一生懸命、ディーノさんを気持ち良くさせます」

ディーノの叫びも空しく、2人の協定は結ばれてしまったらしい。
じたじたと逃げようとするディーノを恭弥は背後から捉えた。そしてそのままベッドの上へと引き摺り上げる。
絶妙のタイミングで綱吉が手助けした為、対格差があれど難なく捕らわれてしまった。

「きょーやっ…、やだってば!…こんな、ツナが見てる前で…っ」
「その沢田に触られてさっきまで善がって居たのは誰だい」
「そ…、それは…」

後ろから羽交い絞めにされて耳元で囁く声に、ディーノはぐ…と言葉を詰まらせる。
綱吉に触らせておいて自分を拒むなんて…。そんなニュアンスも伺えるからどうにも抵抗が弱い。
そもそも、薬の効果はまだ持続しているのだから、力も込められないのだ。

「ほら、何してるの?可愛がってあげてよ?」
「はーい、任せてください」

恭弥はベッドの端に座り後ろから自分の膝をディーノの膝裏にかけ、綱吉に見せ付けるように開脚した。
そんな格好にディーノはどうしようもない羞恥を感じて身じろぐも、後ろからしっかり抱き締められていて逃れられない。

「や…、ヤだ…ツナ…、や…っぁぁっ…、ンぅ…ぁっ」

綱吉はディーノの足の間に顔を近づけると、はむ…と躊躇もなくソレを咥える。
手よりも快感を及ぼすぬめる感触にディーノはビクビクと腰を揺らして反応してしまう。

肩越しにディーノの表情や、口淫される様を見ている恭弥は、ごくり…と喉を鳴らしていた。

「ふ…、良い顔…。僕以外でも感じるんだね、淫乱な人…」
「ちが…、ぁっぅ…ぁ、ふ…っく…ぁっァ…ッ!」
「少し妬けるな…、沢田…腰浮かすの手伝って」

綱吉は口での愛撫をねっとりと続けながらも恭弥の指示に頷くとディーノの臀部を両手で支えて上に持ち上げる。
恭弥もまた膝裏に後ろから手を回し身体を浮かすと、己自身をディーノの後孔に擦り付けた。

「十分解れてるみたいだね?」
「ふふ…オレがちゃんと、広げておいたんですよ。ヒバリさんの為に」
「嘘つき。僕が来なかったら自分用だったくせに」

しれ…と答える綱吉に喉奥で冷たく笑うと、恭弥はそのままディーノの身体を降ろしていった。

「っぁ!…ひ…ぅ…あぁぁ――っ!!」
「あ、すご…。ディーノさんの出ちゃう…」
「や…見る、なぁっ…あぁ…っんぅ…ひァっ…ぁっぁっ…」

ずく…と恭弥自身が内部に埋め込まれて行くと同時に、そそり立っていたディーノの中心がピク…と頭を揺らして。
ビクビクと震え目の前に居る綱吉向けて白濁を飛ばしてしまっていた。
痙攣して達するディーノの全身を眺め、綱吉は興奮で自身が脈動する。

「可愛いだろう…?挿れられてイくなんてさ」
「ホントに…可愛いです。舐めちゃお…」

恭弥が内部に快感を覚えて上気した表情で言うのに、綱吉はこくり…と素直に頷く。
そしてぴゅるぴゅると射精するディーノ自身に再度口を付け、零れる液を舐めて行く。

「んんっぁ…ふぁ…、ン…っ…だめ、だ…め…、もう…舐めちゃ…ぁっあっ」
「う…凄い…中も締まるね…。今から動くけど、頑張って舐めててよ。沢田」
「んむ…、がんはり…まふ…」
「ぁっ…あぁぁっ…、く…離して…、ァっぁあ…」

ゆっくりと腰を突き上げ始める動きに上手く顔を合わせて、綱吉はディーノ自身を咥えて愛撫していた。
内部の刺激と共に前を舐められるなんて、初めての感覚で。壮絶な快感がディーノの身体を駆け巡っている。
達したばかりだというのに、自身はすぐに硬化して支えなくても勃ち上がり、綱吉の口内を押し上げていた。

「は…っく…、恭弥…ぁっ…、おかしく…なる…ぁっぅ…ふぁ…!」
「ふふ、たまにはこんなのもイイでしょ?マンネリにならないよう、刺激も必要だよ」

「や…っ、ぁ…ぅ…、オレは…いつもので、満足して…るのにっ」
「こんなに感じてるくせに…」

ディーノは過ぎる快感に涙を流しながら背後に訴えるも取り合って貰えず一層突き上げが激しくなる。
動くソレに舐め難そうにしながらも、綱吉は舌を大きく伸ばして絡みつかせていた。

ふいに恭弥は身体を後退させて、綱吉の口から離れていく。
不思議そうに見上げる綱吉に、恭弥は艶笑して唇を舐めた。

「君も混ざりたいだろ?上の口なら貸してあげる」
「えっ…本当ですか?」

ディーノを四つん這いにさせてから後ろから腕を引いて顔を上げさせると、恭弥はにやりと笑む。
思いがけない申し出に綱吉は顔を輝かせて、いそいそと己自身を支えてディーノの前に回った。

「あっ…、やぅ…ぁっ、…ん」
「嫌じゃないだろ…、あなたの可愛い弟弟子のもしてあげなよ」
「は…ぅ…んんっ、む…ぁふ…」

最初は首を振っていたディーノだったが、内部を何度も蠢かされ快感に思考も蕩けた所に綱吉自身の先端が唇に触れて。
切なげに眉を寄せながら舌を這わせて行った。
後ろで支えていた手を離すと、ソレの根元に手を支え片腕を綱吉の腰に縋りつく。
貫かれる度に喘ぎながら口淫する様が堪らなく刺激的で。綱吉のソレは今にも弾けそうになっていた。

「うぁ…、ディーノさんの口…堪んない、絡みつく…」
「僕ので慣れてるからね。ふふ…我慢しなくて良いよ、その顔にかけてやってくれない?」
「えぇ、そんな事して良いんですか?」
「良いんだ…喜ぶから…」

交わされる会話もディーノにはすでに耳には入っていないようだ。
唾液を絡ませながら夢中で綱吉のソレをしゃぶり、咥えては頭を動かしている。
口淫に興奮しているのか、何度か達したディーノの中心も勃ち上がり恭弥が揺さぶる度に揺れていて。
先端から涙を流していた。

「っんぅむ…ぁ、く…はっん…む…ぁっァ…、んん」
「う、…そんな吸っちゃ…、もう出ます…っ!」

ねっとりと唇を窄めてくるのに堪らず綱吉は腰をぶる…と震わせていた。
そのタイミングを見計らい恭弥は腰を掴んで身体を引く。
すると口からずるり…とソレが抜けて、ディーノの顔に白い液が飛び散った。

「…っ!…ぁっァ…っ!んん…はっ…、ぁ―…ッ」
「っく…キツ…。…ぅ…っぁ」

どろりと濃い液が頬を伝うのにディーノは反応して身体を強張らせると、触れていない自身から白濁を零していた。
呼応して内部が締まると恭弥もまた腰を震わせ奥へと熱を注ぎこむ。
中が満たされてディーノは陶然と目を細め、力なく上半身をシーツに沈めた。

「はぁ…、顔に出されてもイくとか…。ディーノさんってホント…やらしい」
「……こんな機会二度とないからね、堪能しておきなよ?」
「えー。それなら、もうちょっと楽しみたいな。ほら、3人でしか出来ない事色々しません?」
「…悪くないね」

立て続けに達して思考が朦朧としていたものの、ディーノは頭上での会話を聞いていた。

冗談じゃない…!との叫びは掠れた吐息ばかりの声では音にならず、心中で響くばかりだ。
ちらりと肩越しに見上げた2人の顔は、実に良く似た笑みを浮かべていて。
自分が止める事など出来ない事を悟った。



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2010.01.25


好奇心旺盛な子供2人に翻弄されるディノさんでした(笑)
ツナはいつまで酔っぱらっているのだろうか(笑)潜在的に黒い部分があると思っていたりして。
ハイパーツナは綱吉の深層のどこかに居るのです(笑)
(ハイパーツナ+普通ツナ)/2=黒ツナ(笑)